アクリル積層30%自作キーボード作った
自分用にアクリル積層30%自作キーボードの設計に挑戦してみました。
その制作過程を残します。
Beryl32と名付けました。
これまでに自作したキーボード
普段はCorneCherryを参考に再設計した左右分離型の40%自作キーボードを使っています。
キット化されているものとしてはCorneCherryやCorneChocolate、CaravelleBLEを使っていました。
各パーツのデータを作って発注する
業者に発注する用のデータを作ります。
アクリルを積層してケースとするので、複数枚のデータを作ります。
作成したデータをレーザーカットサービスのAnymany(エニメニ)に発注します。
問い合わせフォームにデータを添付して見積もり依頼を出します。
しばらくすると見積もりがメールで来るので、そこからクレジットカード等で注文します。
- ボトムプレート
キーボードの底になります。
基盤裏側にProMicroを取り付けるため、このような形になっています。真ん中の小さな穴はリセットスイッチの穴です。
- 第2レイヤ・第3レイヤ
2枚とも同じ形状です。マウントプレートがこの上に乗ります。
- マウントプレート
ヘアライン仕上げの真鍮プレートです。切断面を紙やすりできれいにしています。
- トップカバー
マウントプレートの上に乗せるカバーです。プレートを保護します。
その他のパーツを用意する
ネジやスペーサーを用意します。
ヒロスギネットで注文しました。
部品 | 種類/長さ(厚み) | 個数 | 用途 |
---|---|---|---|
スペーサー | M2 / 7mm | 8 | ケース固定用 |
ネジ | M2 / 4mm | 8 | ケース固定用 |
ネジ | M2 / 8mm | 8 | ケース固定用 |
リセットスイッチ | - | 1 | |
MXソケット | - | 1 | |
ダイオード(チップタイプ) | - | 1 | |
MicroUSB マグネット式ケーブル | - | 1 | PCとの接続用 |
クッションゴム | - | 1 | 底の足用 |
組み立てる
パーツは揃ったので組み立てていきます。
組み立て手順
ボトムプレートにスペーサを取り付ける
ボトムプレート~第3レイヤまでを重ねる
基盤を用意する
プレートにスイッチと基盤を取り付ける
4.をケースに乗せる
トップカバーを乗せる
キースイッチを取り付けて完成!
キーマップを考える
キー数の少ない30%キーボードにおいて重要となるキーマップを決めます。
1ヶ月ほど使用して、ある自分なりの使いやすい形が程度固まってきました。
MarkSard様のTreadStone32をかなり参考にさせていただいています。
Defaultレイヤ
タップと長押しでキーが切り替わるようになっています。
例えば親指キーはこんな感じになっています。
- 左親指→ タップ:Space 長押し:Lowerレイヤ
- 右親指→ タップ:Enter 長押し:Raiseレイヤ
ショートカットも可能です。 コピーをしたい時はAを長押ししながらCを押すことでコピーできます。大文字入力したい時は、Zを押しながら、他のキーを押す感じ。
モディファイヤは主に左手で行いますが、左手だけだと例えばControl+A等ができません。そのために右手側にも長押しでモディファイヤキーを押すことができるようにしています。
;を押しながらAを押すことでControl+Aを行うことができます。ちょっと独特の操作感ですが、慣れるしかないですね。。
Lowerレイヤ
左親指の長押しのレイヤです。
役割としては主に数字と記号入力。モディファイヤ単押しになります。Control×2回などはこのレイヤで行ってます。
ちょっとしたこだわりとして、左手側にBS(BackSpace)、Del(Delte)を置いてます。仕事柄Excelを触ることが多いのですが、マウスを触りながらDelキーを押すことができてとても便利です。
Raiseレイヤ
右親指のレイヤです。
役割としては矢印キーとファンクションキー。このレイヤは30%であることで使いにくくなることはないですね。
Adjustレイヤ
親指同時押しのレイヤです。
役割としてはLEDの調整と、他のレイヤでまかないきれなかったキーを置く場所になっています。
終わりに
普段40%を使ってるのもあってか、1週間程度で慣れました。仕事での利用となると少し支障も出ますが、割と悪くないです。
他のキーボードとの一番大きな違いはタップ長押しのキーが存在していることになりますが、この違いを許容できるかどうかが30%を使えるかどうかだと思います。
ショートカットもかなり独特にはなりますね。今のところはなんとかなってはいますが、どうしても一瞬考える瞬間があります。
見た目の話で言うと、真鍮+ガラス色マットは見ていて飽きないです。LEDの光もあるので、手前味噌ですがかなりかっこいいです。作って良かったです。
この記事はBeryl32で書きました。